関節リウマチとは

関節リウマチのイメージ画像

関節は、人の身体の全身68カ所にあると言われています。
これらの関節が何らかの原因によって炎症が起き、それをきっかけに、痛みや変形などの症状が現れている状態になる病気のことを「関節リウマチ」と言います。
発症原因は、現時点で特定されてはいないものの、主に自己免疫の異常によるものではないかと言われています。
なお、関節リウマチは、膠原病のひとつでもあるほか、女性の患者数が多く、30~60代の層に発症しやすいと言われています。
ちなみに男性の患者数は全体の2割程度となっています。

関節リウマチの症状

よくみられる関節リウマチの症状ですが、発症初期の頃は、起床時に手や足の指などの関節に「こわばり」がみられ、「動かしにくさ」を感じるようになります。
ただ起床から1時間が過ぎるようになると関節はスムーズになっていきます。
その後、病状が進行していけば、腫れや痛みの症状がみられますが、それは複数の関節(肩、肘、手指、手首、股関節、膝、足首 等)で発症し、その多くは左右対称で現れるようになります。
それでも放置を続ければ、関節水腫、腱鞘炎、滑液包炎などがみられます。
さらに関節炎が進めば、患部の骨・軟骨は破壊され、変形してしまうこともあります。

関節リウマチのその他の症状

上記の他、関節リウマチによる関節以外の症状というのもあります。
具体的には、全身の倦怠感、微熱、食欲不振、体重減少といったものですが、患者様によっては、リウマトイド結節などの皮膚症状、眼症状(ドライアイ、強膜炎、上強膜炎)、貧血、呼吸器障害(間質性肺炎 等)が併発することもあります。

関節リウマチの検査について

患者様の訴えや症状などから関節リウマチの可能性があれば、問診をはじめ、視診・触診も行います。
また診断をつけるための血液検査として、CPRやESRの数値確認(関節の炎症の有無や程度を調べる)、関節リウマチに罹患すると数値が高くなりやすいとされる、リウマトイド因子(RF)、抗CCP抗体、MMP-3の数値も確認していきます。そのほか、関節がどのような状態にあるかを調べる画像検査(単純X線検査、超音波検査、CT、MRI 等)も行います。

これら検査をすることで、発症の有無、発症をしている場合の進行の程度、薬物療法をした場合の効果の程などが分かるようになります。

関節リウマチの治療について

現時点で完治させることは困難とされている関節リウマチではありますが、治療の目的は寛解とその維持が目的となります。
寛解とは、関節の痛みや腫れ、破壊や変形につながっていく炎症を抑えていくことで、関節リウマチを予防するという状態です。

関節リウマチによる炎症を抑制させていく治療薬というのは、日を追うごとに進化しています。
そのため寛解の状態を持続させていくのは、それほど困難ではなくなっていきています。

薬物療法が関節リウマチ治療の基本

従来型抗リウマチ薬(csDMARD)という、免疫を抑制する効果があるメトトレキサート(MTX)などが使用されますが、生物学的製剤や分子標的型抗リウマチ薬(tsDMARDs)などが用いられることもあります。
また痛みなどの強い症状があれば、NSAIDsやステロイド薬も使用していきます。

リハビリ治療

上述の薬物療法のみに頼って、体を動かさないという安静の状態を続けていけば、廃用症候群になるリスクもあります。
このような状況を避けるには、動かせる範囲で関節を稼働させるなどのリハビリテーション(運動療法 等)も薬物療法と併せて行い、同症候群を予防していくことも必要です。

その他の関節リウマチの治療法

上記の薬物療法では、効果が期待できないほど関節破壊が進んでいると医師が判断すれば、手術療法(滑膜形成術、関節形成術、人工関節置換術 等)が検討されます。

十条整形外科リハビリクリニック
診療科目
整形外科 リハビリテーション科 リウマチ科
院長
村瀬 鎭人
住所
東京都北区十条仲原1-28-13
ラファエーラ十条 2階
※エレベーター完備、駐輪場あり
TEL
03-3905-2216
最寄り駅
JR埼京線「十条駅」より徒歩約5分
JR京浜東北線「東十条駅」より徒歩約6分
休診日…水曜日、日曜日、祝日
…9:00~13:30まで診療
キャッシュレス決済可:各種クレジットカード・交通系ICに対応
診療時間 日祝
9:00~13:00
14:30~18:30